私の読んだ本の紹介~「嫌われる勇気 -自己啓発の源流「アドラー」の教え」著:岸見一郎・古賀史健~

皆様、こんにちは!くーです。

今日は、自己啓発本のベストセラーである「嫌われる勇気」を読んだ感想について書きます。

「嫌われる勇気」は元精神科医であり、心理学の三大巨頭の一人、アルフレッド・アドラーの教えについて書かれた本です。

前回の「夢をかなえるゾウ」と同様に自己啓発本と呼ばれるものを理系大学院生が読んでみた感想です。

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本の概要

アドラー心理学の根幹は自己に目を向けることです。考え方の中心を自分にして、物事を捉えることが幸せになるためには必要だと説いております。

このことについて、軽く述べます。自分の周囲の物事・人間・世界の捉え方によって、人は幸せだと感じたり不幸だと感じたりするため、幸せだと感じるのも自分の考え方次第です。悩みごとの結論の一つとして、「全ての悩みの原因は対人関係である。」と人間関係が挙げられており、この解決方法が「嫌われる勇気」であるため、本のタイトルとなっております。

そして、この人間関係の悩みは、他者の評価を気にするために自己に執着し、自分しか見れていないことに起因します。そのため、自分をありのまま受け入れ、他者を信頼し、仲間に対する貢献を通じて、自分の居場所を確かめる「共同体感覚」を得る必要があるというものです。

そのため、他者から評価をうけるために動く必要はなく、まずは自分の意識改革が大事だということです。つまり、「嫌われる勇気」ということです。

上記の文を読んでも正直、よくわからないと思います(笑)。ぜひ、自分で読んでみて下さい!

この本はアドラー心理学を修めた哲人と悩み多き青年の対話形式で書かれているため、読みやすいです。また、本文は5部構成となっており、徐々に深いテーマを扱うようになっていくのでドンドン本に引き込まれていきます!

課題の分離

ここから、私の本書を読んだ感想を書いていきます。1つ、私の心に強く残っているのが「課題の分離」という考え方です。自己の課題と相手の課題という線引きを行い、相手の課題に対しては適度な距離感を保つという考え方です。

例を挙げます。友人が困っており、自分がアドバイスできる場面を考えてみて下さい。アドバイスをするしないが自分の課題です。そして、アドバイスを受けた際に、そのアドバイスに従うかどうかが相手の課題です。ここで、アドバイスした際にアドバイス通りにしないからといって、イライラするのが相手の課題に対して、適度な距離感が保てていないということです。アドバイスをするという自分の課題を決めた以上は、相手の課題に対する行動の手助けの準備をしておき、いつでも助けられるということを相手に伝える「勇気づけ」という行動を行うべきといった感じです。

これにより承認欲求を持たなくなり、他者を無条件で信頼して援助を行うことで他者に貢献したという満足感を自分自身で得られます。

この考え方を聞いたときに、自分は他者を思いやっているようで自分の事を考えていたのだと気づかされました。自分の意見を述べて、善意であっても、その通りにやらせることは思いやりでも何でもなく、他者に否定されることが怖いために起こす自分本位の行動であったと今までの自分の行動を反省しました。

他人を認め、他人を主体として、他人に貢献することで本当の満足が得られると本書には書いてあるため、なかなか難しいですが考え方を上手く切り替えて他者貢献をしたいと思います。

 


 

以上、「嫌われる勇気」を読んだ感想でした。以前紹介した「夢を叶えるゾウ」よりも、より思考や考え方にフォーカスした本でした。非常に興味深く、心理学という学問にも興味が湧きました。続編である、「幸せになる勇気」も読んでみるつもりです。

それでは、失礼します。

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