私の読んだ本の紹介~「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット」著:モーガン・ハウセル~

投資

こんにちは!くーです。

お金に関する将来の不安や、大きく増やしたいという欲求は誰しもが持っているでしょう。

最近では、仕事をリタイアして経済的自由を満喫する“FIRE”という言葉も流行っていますね。

そんな色々な感情が渦巻くお金に関する著書サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセットを紹介します。

お金や投資に関する説明ではなく、お金や投資への正しい向き合い方を書いた一風変わった本になります。

本のデータ


タイトル:サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット
著者:モーガン・ハウセル
出版社:ダイヤモンド社
ページ数:277

【概要】
世界が絶賛! 超話題のマネー本がついに上陸。破産した大富豪と10億円もの資産を築いた地味な清掃員。2人にあった違いとは? 資産を築けない人の特徴、そしてお金を手にし続けるために大切なマインドセットを紹介する一冊。もうこれで、一生お金に困らない!
<公式ページより>

感想

“このように投資せよ”と書かれているのではなく、普遍的なお金・投資に関する本質について書かれています。

そのため、最新の投資法やお金が何十倍にもなる投資先が書かれている本ではありません。

インデックス投資を何十年にもわたって続けていこうと考えている人に、「あなたは間違っていませんよ」と後押ししてくれるような本でした。

私が、気に入った内容について3つ紹介します!

複利と投資期間の大切さ

長期投資をする大きな理由は、複利効果で資産拡大を狙うことですよね?

ということを本書では改めて確認してくれます。

有名な話ですが、「投資家ウォーレンバフェットさんの資産のうち90%は60歳を超えてから築かれたものであり、99%は50歳を超えてから築かれたものである。」という複利を象徴する話があります。

本書でも、この話には触れつつ、それ以上にもっと私たちに近いような人物が主人公で複利のすごさを表すエピソードを紹介しています。

それがガソリンスタンド店員→自動車整備→清掃員として働きながら8億円以上の資産を残したロナルド・ジェームズ・リードさんという方の話です。

決して高給取りとは言えなさそうな経歴ですが、どうして8億円もの資産を築くことができたのか?

それは若いころから、節約をして種銭を用意し、優良株に投資を続けたことで複利の恩恵を享受できたからです。

さらに本書では、具体例を多分に織り交ぜながら複利の恩恵を受けるために長期間投資し続けることの大切さを教えてくれます。

今まで、いくつかの投資本を読んできましたが、この本が一番「複利の力」と「投資の持続性」について納得できる書き方だと感じました

貯金で余裕を作る

上で、長期間の投資で複利の力を使うことが資産拡大には必要だと書きました。

この“長期間”というのが曲者で、長い人生の間には予期せぬ出来事が往々にして起こります。

怪我や病気、事故などが最たる例ですね。

その際に、手元にお金がないからと投資資金に手を出してしまうと“長期間の投資”が困難になります。

そのために“最低限”の生活防衛費を貯金しておこうというのは、様々な投資本で言われています。

本書では、さらに一歩踏み込んで目的のない“遊び”を持った貯金が大事だと語られています。

私は、様々な資産運用の本よりも本書の考え方の方が合っていると感じました。

有事の際に最低限必要になるであろう額を貯金しておき、それ以外は投資した方が合理的な資産拡大という意味では正解でしょう。

しかし、その有事の際に貯金の多くが消えた際、不安になるような気がしませんか?

もし、“遊び”があれば大きな精神的ダメージを受けずに投資を続けられそうですよね。

このような心理的な観点から考えているところが本書の特徴的な部分だなと感じるとともに、合理的に考えすぎるのもよくないと思いました。

様々なゲームプレイヤーが集まる市場

本書の市場に対する考え方も特徴的でした。

市場には、長期投資家も短期投資家もいるため全ての声に耳を傾ける必要はありません

長期投資家が「複利の力で相場が長い目で見れば右肩が上がりになること」に注目しているのに対して、短期投資家は「チャートのパターンを見て、短期的に相場が上がるか下がるか」に注目しています。

これは当たり前のことだと思いますが、あなたは本当に理解できているでしょうか?

株のプロたちが発信する、明日・来月・来年は株価が上がる・下がるといった情報に耳を傾けていませんか?

「彼らは短期投資という別のゲームをしているため、そのような情報が必要ですが、私たちは長期投資というゲームなので関係ない!」と考えた方が心穏やかに長期投資が行えます。

長期にわたる経済活動の衰退が考えられるような出来事が荒れば、真剣に考えるべきですが、短期的な株価の上げ下げに関わるような情報は無視しておきましょう。

その方が精神的に楽です!


以上、資産運用の心理面に焦点を当てた「サイコロジー・オブ・マネー」の紹介でした。

私のような、資産運用初心者でインデックス投資による長期の資産運用を考えている方には、ぜひ読んで欲しい一冊でした!

ちょっとでも興味があれば、読んでみて下さい。


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