私の読んだ本の紹介~「ビジョナリー・カンパニー② 飛躍の法則」著:ジム・コリンズ、訳:山岡洋一

皆様、こんにちは!くーです。

今日は、偉大な企業になる方法を紹介している「ビジョナリー・カンパニー②」を紹介したいと思います。

2001年に発売された、少し古い本ですが偉大な企業を作るためのバイブルとされている本です。

筆者が調査した普通の企業や良い企業(good)が偉大な企業(great)になるための法則について書かれております。

私はこの本を紹介されて読んでおり、②が良いから読んでみてと言われたため、①は読んでおりません。

そのため、②のみを読んだ感想になります!

ちなみに、①は偉大さを持続させる方法だそうです。

スポンサーリンク

偉大な企業になるための法則

凡庸な企業が偉大な企業になるためには、「弾み車のモデル」を回し続ける必要があります。

この「弾み車のモデル」には、7つの基本原則があり、「弾み車のモデル」を回し続けるためには、7つの基本原則“全て”を満たす必要があります。

その7つとは

①第五水準のリーダーシップ
②最初に人を選び、その後に目標を決める
③厳しい現実を直視する
④針鼠の概念
⑤規律の文化
⑥促進剤としての技術
⑦弾み車と悪循環

です。

それぞれを軽く説明します。

①第五水準のリーダーシップ

偉大へと至る企業のリーダーは個人としては謙虚でありながら、職業人としては強い情熱と意志を持っているという一見、矛盾するかのような組み合わせを持ち合わせている人である。

偉人で例えると、リンカーンやソクラテスのような人のこと。

また、他の特徴として成功した時には自分以外にその理由を見出し、失敗した時には自分のせいにすること、他者の言葉に耳を傾けて、フィードバックを受け止めることが挙げられます。

②最初に人を選び、その後に目標を選ぶ

偉大な企業は何をするかではなく、誰とするかから始まっている。

企業というバスの中にいる不適切な人を降ろし、適切な人を乗せて始めて目的地を決める。

また、この適切な人とはスキルのことではなく基本的な性格のことである。

目標が共有できるであろう規律ある人々と同じバスに乗ることで、動くための動機付けや管理という問題から解放される。

③厳しい現実を直視する

ベトナム戦争の中、捕虜収容所で8年間生き抜いたストックデール将軍にちなんだストックデールの逆説である。

それは「どんな困難にあっても最後には勝つと確信する」+「自分が置かれている現実を直視する」ことである。

対立するかのような2つの価値観を企業内で共有することが大切である。

④ハリネズミの概念

たった一つの重要な一点に集中することである(ハリネズミの身の守り方はただ一つ丸くなるのみ)。

企業が集中するべき一点とは

I.情熱を持って取り組めるもの

II.経済的原動力になるもの

Ⅲ.自社が世界一になれるもの

の3つが重なる点である。

また、この際の評価指標としては自社で集中するべき一点を測れる数値を用いる。

⑤規律の文化

規律を文化の域にまで高める。

そうすることで、細かな決め事を作る必要はなく、官僚制組織は不要となります。

また、規律ある行動を取ることで厳しく管理する必要もなくなります。

⑥促進剤としての技術

技術によって、勢いが生まれるわけではない。

針鼠の概念に合った技術を採用することで促進剤となるだけである。

上の事柄からわかるように、流行りの技術には全て乗っかればよいのではなく、自社の針鼠の概念との適合性で判断することで技術を採用する。

⑦弾み車と悪循環

劇的な転換とは、誰にも気付かれないほどゆっくりと進む物である。

大きな車輪を想像する。

大きな車輪を押し始めると、初めは大きな力が必要だが車輪の動きはゆっくりである。

これを押し続けると、次第に大きな車輪は回転を始め、さらには勢いが止まらなくなるのだ。

そのためには、一方向に車輪を押し続ける必要がある。

感想

個人的にはリーダーシップを始め、どこかで聞いたことがある物が多かったですが、偉大な企業への発展の仕方が綺麗にまとめられており、体系的に理解することができました。

登場する企業は、アメリカの企業から選ばれているため聞き馴染みはありませんでしたが、本文中の説明がしっかりしているため、むしろ読み物としても面白かったです。

古い本ではありますが、成功・失敗の外的要因・内的要因や、勝てると思ったところにエネルギーを使うなど、今の研究活動から来年以降の社会人生活でも使えそうな示唆が含まれている本でした。

自分の部活動経験からも、チームの当事者意識の有無や、全員が目標・目指すべき方向が一致していることの重要性は大きく感じます。

さて、前にも少し書きましたが読み物としても面白くアメリカ企業の盛衰や、その事業内容などを「へーっ」と思いながら読んでおりました。


以上、ビジョナリーカンパニー②を読んだ感想でした。自己啓発本を始め、個人にスポットを当てた本ばかり読んでいましたが、企業にスポットを当てた本というのも面白い物ですね。知人からオススメされたため、2だけ読みましたが、ぜひ1も読んでみたいと思います。

それでは、失礼します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました