私の読んだ本の紹介~「ホモ・デウス -テクノロジーとサピエンスの未来-」著:ユヴァル・ノア・ハラリ~

こんにちは!くーです。

今回は世界的ベストセラーの「サピエンス全史」を書いたユヴァル・ノア・ハラリさんの著書「ホモ・デウス -テクノロジーとサピエンスの未来-」を読んだ感想について書きます。

ちなみに、前作の「サピエンス全史」は読んでいません😅。

イスラエルの歴史学者が書いた「歴史予測」である本作(予言ではない)。なかなかに内容が難しく、読むのに10時間程かかりましたが、実に興味深いことが書いてありました。前半で今までの人類の問題とその解決方法、後半ではこれからの人類の歴史予測が語られております。

それでは、私が気になった部分について書いていきます。

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人類の課題

本書では今までの課題は「飢餓・戦争・疫病」と語られており、これらを乗り越えた人類が次の課題である「不死・至福」を目指すと予想されています。「不死・至福」と神のような特性、”神性”を人々が手に入れるようという予測からタイトルが「ホモ・デウス(神)」となっています。「飢餓・戦争・疫病」というマイナスを減らすために、これまでの人類は頑張ってきており、テクノロジーの発達によりこれからは「不死・至福」というプラスを増やすために、これからの人類は進化していくという考えが私には斬新でした。実際に、人類の平均寿命が伸びているのは明らかですし、様々な娯楽が生み出されています。さらに、治療できない病気の種類も減ってきており、新たな感染症であるコロナウイルスのワクチンも物凄いスピードで完成しました。私の周りでもアンチエイジングの話をよく聞きますし、この論調は間違いとは言えないと思いました。実際に神が生み出される日は遠くないのかもしれません…

人たらしめるもの

本書では、人間がなぜ他の動物たちを差し置いて地球を支配できたのかについても書かれております。よく人間には意識があるからだと言われたりしますが、他の動物にも意識はあり、アルゴリズムに従って生活していることは研究によってほぼ明らかにされているそうです。筆者曰く、「共同主観的事実(虚構、例えば国家、企業、神 etc…)を信じれることにより、人が大勢とコミュニケーションを取り、協力できることで繁栄した。」と語っております。確かに、私たちが認識している集団は実体としてあるものはないです。妄想力のようなもので人間社会が成り立っていると考えたら少しおもしろいですね(笑)。

データ至上主義

これは著者がこれから台頭してくるかもしれない主義の1つとして挙げています。その名前の通り、人間よりも優れたアルゴリズムとビッグデータを信頼し、あらゆる情報をインターネットに接続するべきという主張のことです。こんなこと言われたら、プライバシーがなくなり怖いと思ってしまいますが、既に私たちは様々な情報をネットに流していると思いました。また、このデータ至上主義は常にデータ由来の最良の選択を選んでくれるが、必ずしもそれが私にとっての最良になるようなデータ量を世界から集めるのにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか…
また、人間はデータの一部となり、アルゴリズムに人間の機能を明け渡す、つまり機会が意思決定をするというのは人間の感情的にはどことなく嫌なものですね。

 



 

以上、私なりの解釈で読んだ「ホモ・デウス」について感想を書きました。非常に面白い考え方が多い本でしたが、理解が難しかったです。皆さんもぜひ読んでみて下さい!

それでは、失礼します。

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