皆様、こんにちは!くーです。
化学と聞くと、身近にはなく、難しいというイメージがありませんか?
実は、世界の発展と化学の発展は表裏一体なのです。
今日は、最近読んで面白かった化学に関する教養本『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』を紹介します。
化学という現象の発見から、化学分野の確立、そして我々の生活への影響という順番に化学が辿ってきた歴史を一冊の本で簡単に知ることができます。
一言で表すと「化学の発展が簡単に学べる良本!」です。
私は化学系を専攻している大学院生であり、タイトルに惹かれて購入しました。読んでみると、これがとても面白くサクサク読み進めて、すぐに読み終わりました!
オススメポイント3つ
1.“歴史”と言われるものには、裏で常に化学が関わっていたことがわかる!
原始では、人間が火を使い始めたことで安全に物が食べられるようになり、火を通すことで食べられるようになる、新たな食材も見つかりました。
また、火によって今でも使われている金属やセラミックといった物の利用も始まります。
そして、物や世界の成り立ちに興味を持った化学者たちの研究・発明によって人々の生活は増々と豊かになっていきます。
そんな光とは対照的に、化学は火薬の発明や毒ガス・原子爆弾など戦争に利用されてきた闇の部分もあります。
このように、歴史が動いていく裏側で、絶えず化学の発展が関わっていたことがこの本を読むことで理解できます。
2.それぞれのエピソードの裏話も語られ、馴染みやすい!
この本では、その当時に活躍した化学者の名前が多数挙げられています。
また、それぞれの研究・発明の経緯と併せて、人となりなどの小ネタが挟まれており、楽しく読むことができます。
例えば、私が驚いたエピソードとして、工業では大切な「ハーバー・ボッシュ法」でお馴染みのハーバーさんがドイツで毒ガス開発を主導していたというものがあります。
3.中学・高校で聞いたことの背景がわかり、化学の面白さが感じられる!
上に挙げた「ハーバー・ボッシュ法」や「合金」、「有機化学」、「高分子」などがなぜ研究されるようになったのかや、どのような経緯でそれぞれのブレイクスルーが起こったのかという背景から読むことができます。
正直、パッと知識だけ教えられる化学よりも、この本のように背景から教えた方が化学の教育としても面白いんだろうなと思いました。
化学という現象の発見から、化学分野の確立、そして我々の生活への影響という順番に化学が辿ってきた歴史を一冊の本で簡単に知ることができます。
化学好きな方だけではなく、むしろ化学って難しいと思っている方に読んで欲しいなと思いました。教養を広げるために、楽しく化学の事を知ってください!
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