皆様、こんにちは!くーです。
今日は、眠れなくなるほど面白いシリーズの1つである「たんぱく質の話」を紹介します。
スポーツをしていると体つくり(特に筋肉)に必要ということで、積極的な摂取を勧められるたんぱく質。
しかし、ダイエットにおいてこそ、たんぱく質は重要です。
そんなたんぱく質について〝簡単かつおもしろく〟紹介している本です!
本の概要
立命館大学スポーツ健康科学部教授の藤田聡さんが書かれております。
藤田さんは、たんぱく質に関する研究を行われており、若者と高齢者のたんぱく質代謝の比較や筋たんぱく合成と分解のメカニズム等を調べておられます。
そんな、たんぱく質の第一人者と言える藤田さんが書かれたのが本書となります。
構成
本書は、全4章構成となっております。
第2章 美容と健康に欠かせない!最強のたんぱく質
第3章 毎日の食事にたんぱく質を取り入れる極意
第4章 知って得するたんぱく質のマメ知識
第1章では、人間の体におけるたんぱく質の重要性が語られております。
第2章では、ダイエット中にたんぱく質を摂取すべき理由や、それによって筋力維持をするべき理由が書かれております。
第3章では、たんぱく質の種類と必要量や摂取の仕方について書かれております。
そして第4章では、意外と思われるようなたんぱく質の小話が書かれております。
ダイエットとたんぱく質の関係
今回はダイエットにおいてたんぱく質摂取が大切な理由についてまとめます。
ダイエット中にたんぱく質が必要な理由3つ
・食事による消費カロリーの増加
・血糖値を上げにくい
基礎代謝の維持、増加
ダイエットで食事制限をする人は多いです。
「1日の摂取カロリー」ー「1日の消費カロリー」
がマイナスなら痩せて、プラスなら太るため確かに、摂取カロリーを抑えれば一時的に痩せることは可能です。
しかし、食事制限によるダイエットにはリバウンドがしやすいという落とし穴があります。
それは、食事制限によって基礎代謝が落ちてしまうからなのです。
基礎代謝が落ちると「1日の消費カロリー」が小さくなってしまいます。
そのため、「1日の摂取カロリー」が普段の値に戻ると以前よりも太りやすくなってしまうということです。
では、基礎代謝を落とさないようにするにはどうすれば良いのか。
その答えがたんぱく質を摂取するということです。
食事による消費カロリーの増加
「食事誘発性熱生産(Diet Induced Thermogenesis)」、通称「DIT」という言葉をご存じでしょうか?
私は初めて聞きました。
これは、食事から摂取した栄養素が体内で分解される際に熱となって消費されることを表す言葉です。
ご飯を食べた後に、体がぽかぽかと温まるような経験をしたことはないでしょうか?その温まる熱にどれくらい変換されるのかということですね。
これが大きいと、体内に蓄積されずに熱として体外に放出されやすいということになります。
各栄養素のDITは以下の通りです。
糖質:食べたエネルギーの6%
脂質:食べたエネルギーの4%
見てわかるように、たんぱく質摂取後の消費エネルギーが圧倒的に高い値となっております。
よって、同じエネルギー量の食事を摂るとしても、たんぱく質にするだけで「1日の消費カロリー」を勝手に増やしてくれるということです!
血糖値を上げにくい
血糖値が高いと、脂肪が蓄積しやすいのは有名な話です。
そんな血糖値は、糖質が多い食事を摂ることで急激に高くなります。
そこで、たんぱく質食材(肉・魚 etc…)の出番です。
たんぱく質食材は糖質をほとんど含まないため、血糖値を上げにくいという特徴を持っています。
そのため、食事のはじめにたんぱく質食材を摂ることで血糖値の上昇をゆるやかにすることができます。
また、「魚・肉・米の食べる順番と血糖値の関係」を調査した研究結果から、血糖値の上昇率は
となることがわかりました。
本の感想
この本を読むことで、漠然と知っていたダイエット中もたんぱく質を摂った方が良いという理由が明確にわかり、よりたんぱく質を気にかけた食生活を摂るようになりました。
また、4章の小ネタのコーナーでも
・筋トレ後にアルコールを摂ると筋合成が阻害されること
・疲れている時には甘いものではなく、たんぱく質
などなど、読み物としても面白かったです。
とりあえず筋トレや運動後にはたんぱく質を摂るべきと思い込んでプロテインを飲んでいましたが、この本のおかげで、どうしてたんぱく質を摂るべきなのか、摂ったたんぱく質は体内でどのように使われているのかがわかりました。
今後、積極的にたんぱく質が摂りたくなる一冊です!!
また、本書はAmazon prime readingでも読むことができます。
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