こんにちは、くーです。
終身雇用の崩壊と言われ、転職が当たり前になると言われていますね。
そのような世の中に不安があったこと、研究室の先輩とご飯を食べた際にオススメされたこと(こちらが大半)がきっかけで本書を読みました。
ということで、今回はリンクトイン日本代表の村上臣さんの著書『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』を紹介します。
本書は転職に関する本ではなく、キャリア戦略に関する本でした!
本の概要
著者:村上臣
出版社:SBクリエイティブ
ページ数:245
【概要】
「中田敦彦のYouTube大学」で紹介!
オリエンタルラジオ中田敦彦さん、大絶賛!
キャリアの常識は180度変わった。
今すぐ、転職のOSをアップデートせよ!
〝キャリアのオピニオンリーダー″として、いまメディア最注目!
米国・〝働き方″の最前線企業・LinkedIn日本トップの著者が、
「望み通りのキャリア」を手にするための、これからの転職の新ルールを指南する。
欧米型の雇用に変わるこれからの日本を生き抜く唯一の書、登場!
「今の仕事にやりがいはあるけど、上司とのそりが合わない……」
「会社の方針に疑問を感じてきたけど、転職して次の会社がブラックだったらどうしよう……」
「給料はいいし将来安泰な会社だけど、裁量が少なくてやりがいがない……」
やりがい、年収、人間関係、ワークライフバランス、会社の将来性、働く環境……。
何かを得ると何かを失う。転職とは〝トレードオフ″なもの。
何かを妥協しながら働くのが当たり前。
それがかつてのキャリアの常識だった。
しかし、新しいメガトレンドの登場によって、日本人を取り巻く環境は大きく変わった。
そんな新時代には、「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を知れば、これまでの経歴に関係なく誰もが〝我慢しない自由な働き方″を手にすることができるのだ。
それを実現するのが本書で提唱する「転職2.0」。
転職のOSをアップデートすれば、
やりがい、年収、人間関係、ワークライフバランス、会社の将来性、働く環境……すべて同時に手に入れられる。
本書は、今起こっているメガトレンドを読み解き、
新時代に求められる5つの転職の思考・行動様式を、
「転職1.0(旧型のキャリアの価値観)」から「転職2.0(新型のキャリアの価値観)」へのシフトという形で解説する。
★「転職1.0」から「転職2.0」へ
・【キーコンセプト1目的】:「1回の転職の成功」→「自己の市場価値最大化」
・【キーコンセプト2行動】:「情報収集」→「タグ付けと発信」
・【キーコンセプト3考え方】:「スキル思考」→「ポジション思考」
・【キーコンセプト4価値基準】:「会社で仕事を選ぶ」→「シナジーで仕事を選ぶ」
・【キーコンセプト5人間関係】:「人脈づくり」→「ネットワークづくり」
<公式ページより>
本の感想
日本における雇用環境の変化
転職2.0というタイトル、一体どういう意味なのか…と考えながら本書を読み始めました。
その答えは、旧来の転職活動の目的とこれからの転職の目的が変わったため、旧来の転職が転職1.0であり、これからの転職が転職2.0ということです。
それでは、旧来の転職の目的は何で?これからの転職の目的は何になるのか。
旧来の転職の目的(転職1.0)は「良い会社に入ること」であり、これからの転職の目的(転職2.0)は「自己の市場価値の最大化」です。
なぜ、転職の目的が変わったのかというと日本における雇用環境が変化したからです。
以前は終身雇用であり、良い会社に入って定年まで安泰に働くことが成功だったのです。
そのため、転職の目的が「良い会社に入ること」だったのです。
しかし、日本の終身雇用は崩壊が叫ばれ、個人が自分の意志でキャリア形成をする時代になりました。
そのため、キャリア形成における手段の1つに転職が挙げられ、転職の目的は「自己の市場価値の最大化」になります。
このような出だしで本書は始まり、大手至上主義であり、実際に新卒で大企業に入社して満足していた私はゾッとしました😅
株式会社自分の市場価値最大化
さて、そのような日本の雇用環境での変化を受けて、キャリア戦略の考え方が本書のメインになります。
詳しくは本書を読むか、中田のあっちゃんの動画をみてもらうとして、本書で述べている自己の市場価値の高め方を簡単に言うと「自分の価値の棚卸しを行い、タグとして発信し、ネットワークを広げていくことで、自分の価値を認識してくれる人を増やす」という方法です。
本書内では、各工程について詳しく述べられています。
中でも、「タグ付け」というのが印象に残りました。
これからの社会人生活で得られる「タグ」は何か、どのように動けばそのタグが実績と共に示せるのかを考えながら働かなければと思いました。
自分が得意とするポジションは?
今後はジョブ型採用になると言われています。
そのような環境の中で大切なのが、自分が価値創出ができるポジションを見つけることです。
自分が目指すべきポジションを見極め、逆算して必要なスキルを得る、そのために転職という手段を使うというのが本書を通して得た知見です。
社会人になったばかりで、右も左もわからないというのが本音ですが、その中で自分の好きな分野・得意としたい分野を見極め、手に入れるべきスキルを考えていきたいと思いました。
まずは、「世の中で役に立つような素材を生み出したい」というざっくりとした人生の目標から自分の目指すべきポジションを考えていくところからですね~
以上、『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』の紹介でした。
終身雇用の崩壊や、日本社会の衰退が叫ばれますが、本書を読んでいるとキャリアの幅が広がるなどプラスに考えることが大切だと感じました。
会社の“おじさん”達の感覚に染まらずに、自分の目指すべきポジションを見つけましょう!
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