皆様こんにちは!くーです。
今日は最近読んだ「12万人が学んだ 投資1年目の教科書」を紹介します!
ちなみに、本の帯には「株/FX/先物…投資で勝てる心得とテクニックが1冊で身に着く!」と書かれていますが、それぞれの取引についての言及があるわけではなく、全てにおけるチャートの読み方が書かれた本になります。
本の概要
上にも書きましたが、チャートの読み方がこの本のメインとなります。
サブ的な立ち位置で、ファンダメンタルズ分析やそもそも投資というものについても書かれています。
筆者の紹介
まず、この本はどんな人が書いているのかと言うと、タイトルの通り12万人以上が学んだ東京新宿にある投資教育スクールの創業者である高橋慶行さんという方です。
元々はリクルート出身で、独立してから株式会社ファイナンシャルインテリジェンスを設立し、株式からFX、信用取引や先物取引など様々な授業を提供なされているようです。
内容
全5章で構成されています。
第1章 投資家マインドを身につけるための6箇条
この章では、投資を続けるためのマインドと環境の作り方が述べられています。
➀投資をする理由を明確にする
②完璧な投資手法はないことを理解する
③大損する理由を理解する
④家族の理解を得る
⑤投資はビジネスである→ルールを作る
⑥投資の勉強をし続ける
投資をする上で、大切なマインドセットを学べる章です。
少し投資の本質からは外れますが、人は損失が出るとその損失を取り戻そうとして不合理な行動をしてしまう特性を示した理論のことを「プロスペクト理論」ということを知りました!
第2章 「安定投資家」になるための5箇条
この章では、「安定投資家」になるために必要なことを学びます。
「安定投資家」とは、著者が命名した造語で、“安定して継続した利益を上げる投資家のこと”です。
➀小さな利益を積み上げるスキルを養う
②インベストメント(ファンダメンタル分析)ではなく、トレードをする
③「トレードエッジ」を繰り返してトータルで勝つ
④チャート分析で優位なトレードを行う
⑤塩漬けは絶対しない
簡単に言うと、過去のトレード記録(チャート)を分析して確率的に勝てる取引を繰り返すことでトータルで勝ちにいこうということが書かれております。
そのためには、大損しないために損切りをすることや投資資金が自由に使えなくなる塩漬けはしないということが書かれています。
第3章 利益を出すための9箇条
前2章は投資をするための心構えが書かれておりました。
ここからは一変して、実践編となります。
➀ローソク足の見方を知る
②株価の動き(トレンドと波動)を理解する
③移動平均線でトレンドが見えるようになる
④トレンド相場とレンジ相場を理解する
⑤波動を「獲って」利益を得る
⑥売買ポイントを学ぶ
⑦水平ラインを理解する
⑧ダウ理論を知る
⑨グランビルの法則を知る
まとめると、ローソク足や移動平均線などチャートを見る際の必須項目をしっかりと押さえて、売り買いのタイミングを理解しようというのがこの章です。
また、どうしてそこが買いなのか(および売りなのか)が投資家心理と紐づけて解説されております。
第4章 大損しないための8箇条
第3章では、「勝つ」方法について述べられていましたが本書は絶対に勝てる方法はないと初めに明示しています。
勝率の高い方法でトレードを行いますが、それでも負けは発生します。
そこで、この第4章では大きく負けないための『守りの心得』について述べられています。
➀リスクを恐れない
②資金管理の徹底!
③ルール徹底のためのメンタルコントロール
④損切りはルール通りに淡々と
⑤投資には相手と人の心理がある
⑥取引方法の理解はしっかりと
⑦自分だけの「勝てる」取引ルール作り
⑧取引記録をつける
人間の心理は、負けると焦ると言うことが何回も書かれております。
それだけ、上手くいっていないときの人間心理と言うのは不合理な判断をしがちになってしまいます。
そのために自分で決めたルールを徹底して守り、そのうえでルールに改善を加えていく。これを繰り返すために、取引の記録はしっかりと取っておくということが述べられています。
数字は嘘をつかないため、数字ベースで考えるというのは私の好きな考え方ですね!
第5章 知っておきたい相場の仕組み5箇条
最後の章では、チャート分析から離れファンダメンタルズ分析の重要性と投資と世の中の関わりについて書かれています。
➀相場の4つのサイクルを知る
②経済と相場の関係性を知る
③政治と相場の関係性を知る
④ドルと円・原油・金と相場の関係性を知る
⑤様々な市場に関心を持つ
投資一年目から、利益を出すために短期トレードが中心の本書ですが決して短期トレードだけを行えば良いと筆者は思っているわけではありません。
投資の幅、人間としての幅を広げるためにも短期トレードで投資というものを学びつつ、ファンダメンタルズ分析も行えるように様々なものに目を向けていきましょうというのが最終章です。
相場サイクルに仕組みや、ドルと円と原油の関係など、短い章ではありますが大変おもしろい内容でした。
読んだ感想
投資1年目の教科書というタイトルだったので、つみたてNISAでS&P500指数に連動する投資信託に投資を始めよう!といった内容の本だと思って読み始めると、トレード分析に関する投資法がメインの本でした(笑)
私個人としては短期トレードをするつもりはなく、ゆっくりと積み立てている投資信託が成長してくれればと考えています。
そうはいっても、他の投資方法を知っておくというのは良いことだなと思いました。
いつも投資用のアプリを開くと出てくるレーダーチャートの見方がわかるようになったのは嬉しいですし、今まで知らなかった短期トレードの世界が少し理解できました。
説明が丁寧でわかりやすく、要点だけが抑えられているので2時間程度でサッと読めます。
短期トレードについて全く知りませんというレベルの人が初めて読む本としては、とてもわかりやすいです。
また、短期トレードはこの方法でやれば確実に儲かります!と言っているのではなく、こうすれば勝つ確率は高いですが負けることもあります。そのためには、リスクヘッジをしましょうと言っているのにも好感が持てました。
色々な投資法を知るということで、短期トレードに興味のある人もない人も投資初心者なら読むべき良書ではないかと思います。
それでは失礼します。
また、本書はAmazon prime readingでも読むことができます。
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