皆様、こんにちは!くーです。
今日は、資産運用の基本的な原理・原則を簡単かつ優しく書いた「投資の大原則」という本を紹介します。
この本の作者の2人はそれぞれ、「ウォール街のランダム・ウォーカー」「敗者のゲーム」という投資に関する名著として読み継がれている二作を書いた2人です。
そんな大原則の中でも私がなるほどなと思った部分と、本の感想について書いていきます。
5つの投資の大原則
➀若いうちから貯蓄を始めて、続ける
ここで大切なポイントは複利と時間です。
複利と言うのは、投資したお金の元本だけではなく利息にもさらに利息がついていき、指数関数的にお金が増える効果の事です。
イメージとしては、雪玉を思い浮かべて下さい。
雪の上で転がすたびに、元の雪玉が大きくなるだけでなく、膨れ上がった部分も含めてどんどん大きくなるため、転がし始めた頃よりも後の方が一回転で大きくなる量が増えますよねー
かの有名なアインシュタインも「複利こそが宇宙で最も強力な力だ」と言いました!
そんな複利ですが、時間が掛かります。
時間が経てば経つほど、複利の力が大きくなります。
反対に言えば、複利の力を最大限活かすためには沢山の時間を投入する必要があります。
そのため、「若いうちから貯蓄を始める」ことが大切になると語られています。
②会社の福利厚生制度や国の退職金制度の活用
ここでのポイントは税金の節約です。
税金の節約をすることで、その節約で浮いた分をさらに蓄えて投資に回すことができます。
世の中には、様々な税優遇制度が用意されています。
日本の国の制度としては、NISA関連やiDeCoがそうですね!
ここで大切なのは、税金を誤魔化すわけではなく、様々な制度を知り活用することで税金を減らす工夫をしようということだ。
③「インデックス・ファンド」を資産タイプごとに選び分散投資
投資をするうえで選ぶべきものがインデックス・ファンドです。
この本の作者の前著や、他の様々な本でもよく言われていることですね。
詳しく知りたい方は、筆者らの前著を読むとインデックス・ファンドに投資するべき理由がデータと共に詳しく書かれています。
ここでは、ポイントだけを簡単に述べます。
・簡単に分散投資ができる
・インデックス・ファンドに勝ち続けるアクティブ・ファンドはほぼない
④資産配分の年1回の見直す
ここでの重要単語はリバランスです。
リバランスとは、自身の決めた投資配分比率のずれを修正することです。
例えば、株式6割債券4割で投資を始めたが、株価の値上がりで株式7割債券3割になった際に、株式を売って債券を買うか、キャッシュで債券を買い増すことで投資比率を元の株式6割債券4割に戻すことです。
これをすることで、最初に自分が定めた適切なリスク水準に戻すことができ、さらに値上がりした資産を利益確定することで資産を着実に増やすことができます。
⑤自分の決めた投資方法を守り、市場の変化は気にかけない
市場予測などとどのように付き合っていくべきか?
この本では“予測は考えに入れないこと。予測をしなければ、時間の節約になり、無用な心配をしないですみ、お金もかからない。”と語られています。
実際に、インターネットバブルやリーマンショックの株価暴落の前に値上がりに便乗した資金流入が最大となり、ショックごに資金流出が大きくなっています。
周りや雰囲気に流されるとこのような高値掴みの安値失いになってしまいます。
自分のその時の気分や気持ちを介在させず、決めたルールを守って資産運用をすることが投資においては大切になってきます。
感想
この本は、以前に読んだ「ウォール街のランダム・ウォーカー」と比べて、はるかにシンプルにまとめられており大変読みやすかったです。
その反面、しっかりとしたデータは少ないので気になる方は前著を読んでみることをオススメします。
今回読んで、一番為になったことはリバランスの大切さです。
実際のデータとして、リバランスをした方が利回りが良くなったというのを見て、リバランスの必要性に気づくことができました。
まだ、ちゃんとしたポートフォリオも組まずに投資をしていますが、ちゃんと考えて年に一回はリバランスをしようと思いました。
それでは失礼します。
バートン・マルキール著作「ウォール街のランダム・ウォーカー」
チャールズ・エリス著作「敗者のゲーム」
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