良いものが売れる時代は終わりました。
今や世界中が繋がり、良いと言われる製品はすぐにコピー品が出回ります。
それでは、これから売れる商品とはどのようなものでしょうか?
今日は、尾原和啓さんの著書「プロセスエコノミー ~あなたの物語が価値になる」を紹介します。
この本を読むことで、これからの時代でビジネスを行うために必須の「プロセスエコノミー」を学ぶことができます。
これからは、作り方を“魅せる”時代の到来です!
本書の基本データ
著者:尾原和啓
出版社:幻冬舎
出版日:2021年7月28日
本書の概要
・プロセスエコノミーとは?
一言でいうと、「コンテンツの制作過程を商品にしちゃおう!」ということです。
これまでは、完成した製品を商品として売るのが一般的でした(作中ではアウトプットエコノミーと呼ばれる)。
しかし、今はインターネットによって情報が簡単に得られる時代になってしまい、売れ筋の品を簡単にコピーできるようになってしまいました。
最近でいうと、タピオカドリンクの流行が思い出されます。コロナ前は、至る所にタピオカドリンク屋ができていましたね😅
そのため、どれだけ良い物や良いアイデアを出しても競合が簡単に同じような商品を出してしまいます。
これによって、“良いモノ”を作るだけではモノが売れない時代になってしまいました。
では、どこで他の商品と差をつけるのか…
そこで生まれたのが、商品の制作過程を売る「プロセスエコノミー」です。
・新たな価値
では、なぜ「プロセスエコノミー」が良いのでしょうか?
それは、プロセスの開示によって“共感”が生まれるからです。
この“共感”によって、顧客をお客様からファンに変えることで自分の商品を買って貰いやすくなるのです。
それでは、“共感”はどのようにすれば得られるのでしょうか?
それは、「Why」をさらけ出すことです。
「Why」をさらけ出すとは、なぜそれをするのかという理由のことであり、この理由に賛同できれば共感が生まれます。
現代社会では、あらゆる物が溢れており物質的な豊かさは満たされております。
そのため、人は「意味」に価値を見出し始めました。
誰かの活動に「意味」を見出せば、ファンとなり一緒にそのコンテンツを成長させていきたいという人が増えているのです。
・プロセスエコノミー例
この「プロセスエコノミー」の事例は多々あります。
最近のアイドル番組に多い印象ですね。
デビュー前のオーディションから、ドキュメンタリー形式で映像を配信することでアイドルの成長を最初から応援できるようになっています。
また、様々なミュージシャンの公式Youtubeチャンネルでは、楽曲作成の裏側を公開していたりします。
そんな中、今よりもずっと前から「プロセスエコノミー」に目を付け、実践していたのがキングコングの西野亮廣さんです。
数千部~数万部売れれば成功と言える絵本業界で、『えんとつ町のプペル』はプロセスエコノミーの考え方を用いて、数十万部を売り上げました。
詳しい制作方法は『革命のファンファーレ』を読んで欲しいのですが、西野さんは『えんとつ町のプペル』成功のために様々な方法で周りの人を巻き込み、共同制作者を増やしていきました。
これからは、作り方を“魅せる”時代の到来です!
この本を読むことで、これからの時代でビジネスを行うために必須の「プロセスエコノミー」を学ぶことができます。
あなたが新しく挑戦する過程を誰かと共有してみて下さい。
それにより、仲間が増えるだけでなく、その過程そのものに価値が生まれます!
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